桜の開花まであと少し。春になると衣服も薄手になり、冬物衣料をしまう衣替えの季節です。そんな衣替えのときの注意点を、クリーニングのプロから教えてもらいましょう。
春の衣替えの、やってはいけない3ヶ条
いよいよ衣替えのシーズンが到来しました。
そこで過去の衣替えで、とんだ失敗をした経験はございませんか?
次のシーズンに着ようと思ってタンスから出してみたら、
身に覚えの無い汚れが付いていたり、服が黄色く変色していたり、
虫に食われていたり。
しかしこれ等の現象には原因があるのです。
そこで“やってはいけない”3ヶ条です。
“やってはいけない”其の1
「この冬はまだ1回しか着用しなかったので、多分汚れてないからこのまま洗
わずに仕舞っちゃおう」
これは次のシーズン、悲惨な結果が待っています。身に覚えの無いシミが
浮き出ていたり、虫に食われたり、首周りが黄色く変色していたり。
一度でも着用したら衣服には必ず汗が付いていたり、汚れやホコリが付く
物です。一度でも着用したら必ず洗いましょう。
“やってはいけない”其の2
「天気が良いから窓を開けて、クリーニングした服を室内で陰干ししよう」
湿気をおびてカビが生えたり、空気中のガスによる変色を防ぐ為に陰干し
したりしますが、時期が悪いです。今は虫の発生する最盛期です。
虫が飛んできて服に卵を植えつけに来ますので、陰干してから仕舞うと、
来シーズン着ようと思ったら、虫穴だらけになるはずです。陰干しは梅雨
が明けてからにしましょう。
梅雨明けには虫食いの原因となる虫は、ほとんど発生しないからです。
“やってはいけない“其の3
「虫に食われると大変だから、色んな種類の防虫剤をタンスに入れておこう」
色々な種類の防虫剤を一緒に置くと、その防虫剤同士が化学反応を起こし
合って、衣服が変色したりします。防虫剤は一種類でOKです。
又、金糸や金属の付属品の付いた服にパラジクロルベンゼンや樟脳、
ナフタリンを使用してはいけません。金属部分が脆化したり、その周りが
変色したりします。ピレスロイド系の物をご利用下さい。
それでは今日もマイスターの格言です。
「3ヶ条さえ守れば、また来シーズン気持ちよく着ることができる!」
- 細野 敦郎 (ほその あつろう いいおとこ)
1959年5月29日生まれ。49歳。4人家族。誰も言ってくれないので自分で言いますが、ブラピとリチャード・ギアを足して2で割ってハンマーで思いっきり叩き潰したような、とっても凛々しい叔父様です。25歳の時から岐阜県は大垣市でクリーニング業に就き、35歳の時からクリーニング店を経営して、今では同業者に『クリーニング店のブッチギリ通信』と題したニュースレターの作成代行業も行っています。趣味はスキーと旅行。
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