話をなんでも大げさにしてしまうクセがあります。 |
ユウ先生、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます。
相談ですが、私はエピソードを大げさに話してしまうクセがあります。
ウソをついてしまう時さえあります。
電車で隣に座っていた人が大音量で音楽を聞いていて、音漏れしていた曲が浜崎あゆみだったのに、
「隣の人が大音量で演歌聞いててさー何かと思ったらズンドコ節だよ!?」
という風にウソをついて笑い話にしようとしてしまうのです。
しかも、ウソをついたことを忘れてしまうんです!
友達に「あんた、こないだアレ好きって言ってたじゃん?」と言われても忘れているので
「え、私そんなこと言った?」とウソがバレてしまうこともしばしば。
今文章を打ちながら、何度もウソをつきそうになりました。
こんな私は病気なのでしょうか?
このクセを直したいのですが、どうしたらいいのでしょうか。 |
| 【20歳 学生】 |
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ある小説家が、こんなことを言いました。
「小説家というのは、ウソを作る仕事である。」
言っている人が小説家の時点でこれすらもウソなのでは、と思えてきますが、確かにうなずける話です。
小説でも映画でもドラマでも、ほとんどが「フィクション」、すなわち「ウソ」です。
よく「事実は小説よりも奇なり」とは言いますが、それでもやはり、大半の現実は「つまらないもの」です。
イジメられる少年を助けてくれるネコ型ロボットはいませんし、じっちゃんの名にかける少年は、殺人事件に巻き込まれず平凡な高校生活を送りますし、「超能力者や宇宙人や未来人にしか興味がないわ」と叫んだ少女は卒業まで孤独だと思います。
物語は、ウソが混じっているからこそ、面白くなるのです。
そういう意味で、あなたは小説家もしくはエンターテナーの才能があるかもしれません。
ですので決して後ろめたく感じる必要はないのではないでしょうか。
と、誉めたところで。
ただまぁ、もちろん小説と現実の会話などは違います。
確かに「オオカミ少年」という童話もあるように、日常的にウソをつきすぎていては、信用されなくなってしまいますね。
思うにあなたは、とにかく「ウケたい」という気持ちが強すぎるのだと思います。
そのため、ウソをついてまで人を笑わせたいと思っているのではないでしょうか。
そんなあなたにオススメなのは「ウソノート」を作ること。
とにかくウソをついたら、それをメモでもケータイでもいいので、書き留めておくこと。
ハッキリ残れば、そのあとにつじつまが合わなくなる危険も減りますし、また書き留めておくことで、客観的に「あぁ、こんなにウソついちゃった…」と思えれば、少しはウソをつきにくくなるでしょう。
またあなたが本気で小説家デビューしようとする場合、ネタのストックにもなりえます。一石三鳥です。覚えておいてくださいね。
ちなみに、
「隣の人が大音量で音楽を聞いていて、何かと思ったらズンドコ節」
というエピソード。なるほど。
ただ、どうせネタにするなら、
「トイレで音姫のボタンを押したら、流れてきたのがズンドコ節」
とかもアリかもしれません。さらに一歩進めて。
………。
自分にはウソの才能が0であることを重々感じつつ、あなたの幸せを心より願っております。
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ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちら http://sinri.net/ 「ゆうメンタルクリニック」も開業中。
また、ニンテンドーDSから「心理研究家ゆうきゆう監修 マイニチココロビクス DSセラピー」も発売中。
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